シーラントについて
日差しがやわらかくなり、少しずつ春めいて参りましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
まだまだ新型コロナウイルスへの対策が必要な日々ですね…!
当院でも引き続き、徹底した感染対策を行って参りたいと思います。
さて、今回は『シーラント』というむし歯の予防のお話をさせていただきたいと思います。
「シーラントって一体どんなことをするの?」と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
シーラントとは、奥歯の溝の凸凹をプラスチック樹脂で埋めることで溝に汚れが着くのを防ぐ、虫歯の予防治療です。
奥歯には細かい溝がありハブラシが当たりにくく、虫歯になりやすい所です。
この溝を埋めてしまうことで汚れが溜まりにくく、清掃もしやすくなり虫歯になってしまうのを防ぎます。
治療をする場所は生えて間もない6歳臼歯や、乳歯の奥歯が主となります。
生えたばかりの歯は、表面が未成熟で顕微鏡で拡大して見ると大きな穴が沢山あいています。
少しずつ唾液のリンやカルシウムが沈着して表面の穴は埋まっていきますが、『成熟した歯』になるまでは5年くらいかかると言われています。
この成熟するまでの過程で虫歯にならない為の予防のひとつがシーラントになります。
また、シーラントにはフッ素が含まれているので、歯の表面を強化する効果も見込めます。
そして最後に、注意点もお知らせしたいと思います。
シーラントは一度つけたからといって、永久的についているわけではありません。
通常の詰め物であれば、取れにくいよう歯を削って形を整えますが、シーラントは溝に樹脂を流して固めているだけなので日々の歯磨きや、食事で欠けたり取れてしまうこともよくあります。
欠けて歯とシーラントに段差が出来るとまた、汚れが溜まりやすくなってしまうこともありますので、定期検診時にチェックを行い、歯が未成熟な間は必要に応じてまた処置を行います。
また、シーラント治療をしても歯磨きはしっかり行うようにしましょう。
シーラントは虫歯になりにくいように溝を埋めるだけで、虫歯を完璧に防ぐものではありません。
大切なのは、正しいやり方で汚れをしっかりと取り除くことです。
当院では、健診時にお子様にブラッシング指導やフッ素塗布を行っておりますので、定期検診の時期にはぜひ受診してくださいね。
スタッフ一同、大切な歯を守っていくお手伝いをこれからもさせていただきたいと願っております。