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『メンテナンス』のこと

残暑もようやく和らぎ、朝夕は涼しくなりましたね。少しずつ秋らしさを感じるこの頃です。
さて、今回はメンテナンスの必要性についてお話します。
メンテナンスとは、虫歯や歯周病を再発しないよう健康な状態を維持していくための定期的な治療のことです。
メンテナンスでは、歯垢、歯石の除去、虫歯の有無や歯周病の状態、経過観察の所が変化がないか、ブラッシングの状態、詰め物や被せ物の状態などをみていきます。
虫歯、歯周病の治療が終了したとしてもその原因である虫歯菌や歯周病菌は完全になくすことはできません。
虫歯は、一度治療して詰め物や被せ物をしても長年使っていくうちに隙間ができ虫歯菌が侵入して再度虫歯になるリスクが高くなります。
歯周病は、治療により安定していてもお口のケアを怠ってしまうとすぐに再発しやすい病気です。
これらの菌が、歯茎内の血管から侵入し全身をめぐり心筋梗塞や脳梗塞を起こす場合があります。
歯周病が悪化すると、血糖コントロールが乱れて糖尿病の合併症のひとつになります。
これらのことから、メンテナンスでお口の中を清潔に保つ事は全身疾患の予防にも繋がります。
では治療終了後、メンテナンスまでの間はどのぐらいの期間あけたらいいのでしょうか?
人によってさまざまですが、細菌の数が元に戻るのがだいたい3〜4ヶ月ぐらいといわれていますので基本的に3〜4ヶ月が目安になります。
虫歯や歯周病になりやすい方や歯磨きが苦手な方は、1〜2ヶ月の頻度でのクリーニングをするのが望ましいです。
忙しくてなかなかお時間取れない方は、半年に1度。または、1年に1度はクリーニングされると良いかと思います。
クリーニングを定期的に続けると唾液がサラサラになり汚れが付きにくくなります。
また、口臭も改善され歯の着色も落とせるので自然な歯の色になります。
しっかり磨いているから大丈夫!と思われるのですが……どうしても落としきれない汚れが残ってしまいます。
磨き残しをそのままにしておくとバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜ができてしまい、歯周ポケット内の細菌が少しずつ増えていき歯周病が進んでいきます。
また、虫歯になり一度削った歯がまた虫歯になると、さらに大きく削る事になり歯がどんどんなくなってしまいます。
そうならない為にも、虫歯になってから治療するのではなく虫歯になる前に予防することが大切です。
治療が終了しても定期的にメンテナンスを行い健康を維持していきましょう。