スタッフブログ 予防歯科

「歯の役割」

梅雨が始まりましたね。今年も、早いもので6月となりました。気圧も下がり、不調を感じることも増えそうです。体調面でも天候面でも十分お気をつけください。

6月4日は6(む)4(し)にちなんで、虫歯予防デーです。
学校でも歯科健診があるのではないでしょうか。
虫歯もなく、キレイな歯をいつまでも維持していきたいですね。
そこで、今回は、歯の役割についてお伝えします。

私たちが健康で豊かな生活を送るためには、食事はとても大切です。そして、その食事を楽しくとるためには、健康な歯を保つことが重要となります。

歯は、私たちの健康と深く関わりがあります。

歯や歯肉が健康で、ものがよく噛めれば、胃や腸への負担も減り、栄養も体に届き、食べることの楽しさも感じることができます。

歯は、永久歯だと上下合わせて28本、親知らずを合わせると32本あります。(親知らずは生えない方や4本ない方もいます)

前歯→食べ物を噛み切る、発音に大切な歯
奥歯→食べ物をすりつぶす、噛み砕く歯
など、細かく一本一本、場所によって役割があります。
また、食べ物を噛むこと以外にも役割があります。

①物を噛むことで脳への刺激を与える
→脳の働きを活性化
②発音を助ける
→唇や舌の動きを助け、発音をサポート
③顔の形を整える
→正しい歯並びや噛み合わせによって顎の骨の成長を促す
④体の姿勢やバランスを保つ
→奥歯をきちんと噛み締めることで全身の筋肉のバランスが整う
⑤歯応えを楽しみ、味覚を豊かにする
→歯触りや噛みごたえなどの感覚によって味覚を助け、食事の楽しさを広げる

歯は一本失うだけでも、正常な働きができません。
奥歯が一本なくなっただけで、噛み砕く能力は約40%低下するといわれています。

特に奥歯は噛み砕くために必要です。歯の本数が少ないほど食べ物がうまく咀嚼できずに栄養の吸収を妨げ、胃腸への負担を高めます。
歯を失った口元はシワができやすくなり、老けた印象を与えます。

歯は、40歳を過ぎると歯周病や虫歯などによって、次第に失われていきます。調査によると60歳で平均23本、70歳で平均17本まで減っています。
『8020運動』という言葉があり、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動です。
最近は、20本以上保っている方も増えつつあるそうです。

噛むことは、人間にとって、とても大事なことです。
噛むことで、唾液の分泌がよくなり、唾液には消化を助け、口腔内を清潔に保つ働きがあります。また、噛むという、刺激が頭や顎の骨、顔の筋肉の発育を促し、表情豊かな顔を作る、そして、大脳の働きを活性化します。
さらによく噛める土台をつくることにも繋がります。

定期的な検診では、ご自身では難しい細かいところまで、歯石や着色汚れをとり、綺麗な状態を維持できるようにサポートします。
何か気になることがありましたら、いつでもご相談下さい。

大切な歯を少しでも失わないように、毎日、歯磨きをしましょう。