「使っていますか?デンタルフロス」
梅雨の時期は、気圧の変化や寒暖差が大きくなることによって、頭痛や倦怠感などの体調不良を感じやすい時期です。皆様、体調を崩さないようにお気をつけくださいね。
さて、今回はデンタルフロスについてお話しします。
毎日、しっかりと歯磨きをしたつもりでいても、ハブラシの毛先は歯と歯の間まで届きにくいため、歯垢は取り切れていない事が多いのです。
歯垢は、虫歯や歯周病の原因となります。
そこで、活用したいのがデンタルフロスです。
ハブラシで磨いた後に、デンタルフロスを使うと歯垢の除去率が約20~30%もアップします。
デンタルフロスとは、細い繊維を束ねて糸状にしたもので、大きく分けて「ホルダータイプ」と「ロールタイプ」の2種類があります。
「ホルダータイプ」は、ホルダーにフロスが取り付けてあり、手間がかからずに扱いやすいため、デンタルフロスを初めて使う方におすすめです。
「ロールタイプ」は、必要な長さのフロスを切り取り、指に巻き付けて使用します。慣れるまでは、扱いが少し難しく感じる事もありますが、慣れてしまえば簡単で、しかも経済的です。
ロールタイプには、ワックスタイプとノンワックスタイプがあり、ワックスタイプは繊維がワックスでコーティングされているので、歯と歯の間に挿入しやすくフロスが切れにくいのが特徴です。フロス初心者の方や、詰め物が多い方に適しています。
一方、ノンワックスタイプは、繊維がワックスで固められていないタイプです。繊維が広がって歯の表面にフィットするため、汚れを落とす効果が高いのが特徴です。歯の表面まで被さっている大きな詰め物などがない方におすすめです。
次に、使い方について説明します。
『ホルダータイプ』
①前後に動かしながら、ゆっくりと歯と歯の間に入れる。
②上下に動かして、歯と歯の両面を磨く。
③歯と歯の間が磨けたら、横にスライドさせながらゆっくり取り出す。
『ロールタイプ』
①フロスを約40cm切り取り、両手の中指に巻き付ける。
②横にスライドさせながら歯と歯の間にゆっくり挿入し、歯に沿わせて上下に動かし歯と歯の両面を清掃する。
③横に動かしながら、ゆっくりと取り出す。
デンタルフロスを使う時は、歯茎を傷付けないように注意しましょう。
力を入れて差し込まずに、ゆっくり動かすのがポイントです。
デンタルフロスを正しく使い、お口の健康を保っていきましょう。
当院では、それぞれの患者様に合ったお口の清掃方法の指導をさせて頂いておりますので、ぜひご相談下さい。