歯ブラシの選び方
まだまだ昼間は暑い日もありますが、過ごしやすく、秋らしい季節になりましたね。食欲の秋でもあります。お口の健康を保ちながらおいしいものをたくさん食べ、元気にお過ごしください。
今回は、歯ブラシの選び方についてお話しします。
ドラッグストアや歯科医院でも何種類もの歯ブラシが販売されていて、自分はどの歯ブラシがいいのか?迷われることもあるかと思います。
お値段やいつも使っている形で、選ばれてる方も多いと思います。
お口に合っていない歯ブラシを使っていると、磨き残しが出来てしまいます。そして、歯垢(プラーク)となり、歯垢は粘っこいため、丁寧に磨かないとなかなかとれません。時間がたつと歯垢は厚みを増して、細菌の温床となり、むし歯や歯肉炎などの原因となります。
ですので、お口の大きさや歯並びに合った歯ブラシを選ぶことがとても大切です。
歯ブラシには種類があります。
①手用歯ブラシ
②電動歯ブラシ
(振動数は毎分2,000~10,000回。
振動などの動きでプラーク除去する。磨く時間の短縮になる。)
③音波歯ブラシ
(振動数は毎分30,000回。音波振動でプラークを破壊。ブラシの毛先が接していないやや深い部分のプラークを音波振動で除去する。)
④超音波歯ブラシ
(超音波で、プラークを除去。電動歯ブラシや音波歯ブラシで除去できないプラークを除去する。)
今回は①の手用歯ブラシを選ぶポイントをお伝えします。
・ブラシの硬さ
ふつう→一般的なかたさ
やわらかめ→出血のある方、ブラッシング圧が強めの方、歯茎が弱ってる方
かため→力が弱い方、ご高齢の方、しっかりとした磨き心地を好む方 ※力を入れすぎると歯茎を傷つけやすいので注意
・毛先
ラウンド毛、丸みをおびている
→毛先が歯面に接する面積が大きいため、効率よく汚れを落とせるため、むし歯になりやすい方や着色予防にオススメ。
先端が細い、極細毛
→毛先が細くしなやかなので、歯と歯茎の間に入りやすく、腫れてしまった歯茎への負担も少ない。歯周病が気になる方にオススメ。
・ヘッド(ブラシが付いてる部分)
小さめ→お口が小さい、大きくお口を開けれない、歯並びが悪い、奥歯の汚れが気になる方に。
大きめ→一般的なサイズでは磨きにくい、高齢者の方や手があまりうまく動かせない方などに。
歯ブラシだけでは磨けているか不安な方は、歯ブラシにプラスして、毛先が細くなっているタフトブラシやフロス、歯間ブラシなどを一緒に使用していただくとより、磨き残しが少なくなると思います。
むし歯や歯茎の出血など、症状が出る前に歯磨きで予防をしていきましょう。
そして、歯ブラシを選ぶときは
自分のお口の状態を知っておくことがとても大切です。
親知らずが生えてきている、ある部分だけ磨きにくい歯並びをしている、歯茎の調子が悪いなど、お口の状態は日々変わっていきます。
ご自身の今の状態を知り、状態に合わせて歯ブラシを使っていくことが大切です。
ぜひ、定期検診でご自身のお口の状態をチェックしてください。どのような磨き方がお口にあっているのか、ブラッシング方法もお伝えしています。ご自身のお口を守るために、歯磨きの時間をより良いものにしていきましょう。