口臭について
7月に入り、少しずつ暑さも増してきました。今年の夏は昨年よりも暑くなりそうな気がします。皆様、熱中症などの症状には気を付けてお過ごしください。
今回は、口臭についてお話します。
口臭の原因のほとんどは、口の中にあります。口の中の細菌が食べかすなどのたんぱく質を分解する時に発生するガスが口臭の正体です。
口臭は「生理的口臭」、「病的口臭」に分けられます。
まず「生理的口臭」についてお話します。こちらは誰にでも起こりうる口臭で、起床時、緊張時、空腹時などの唾液の分泌が減った時のもの、ニンニクなどニオイの強い食物、アルコールによるもの、ホルモンや体調の変化によるものなどがあげられます。
次に「病的口臭」についてお話します。
こちらはその名の通り病気が原因で起こる口臭です。歯周病、虫歯、ドライマウスなどの口腔由来の口臭や、糖尿病、鼻や喉、胃腸の病気などの全身由来の2種類があります。
皆さんには次の様な症状はありますか?
①唾液が少なく口の中がよく乾く
②口の中がネバネバする
③食事の時間か定まらず、生活が不規則
④歯磨きで出血する
⑤虫歯がそのままになっている
⑥喫煙者である
⑦アルコールを飲む習慣がある
この7つの項目に当てはまる方は特に注意する必要があります。
項目の半分以上が口腔内に原因があります。初めにもお話したように口臭の90%以上が、歯周病や虫歯などの口腔内の病気が原因であるため、正しい口腔ケアによって多くが改善されます。
ではなぜ、口腔内の病気がなぜ口臭の原因になるのかお話します。
歯周病は歯周ポケットに歯垢や歯石が溜まり、腐敗臭を発生させるのです。
膿んだり出血したりすると更にニオイが増します。そのため予防のために適切なオーラルケアが大切になってきます。
次にドライマウスは殺菌作用のある唾液の分泌が減ることによって、細菌が増殖してニオイの原因になります。
唾液を出しやすくする唾液腺のマッサージやガムを噛むことも有効です。
そして虫歯は虫歯によって空いた穴に食べかすや歯垢が溜まってニオイを出します。進行が更に大きくなり神経が腐ると強い腐敗臭も出してしまいます。よって虫歯の治療も口臭予防の1つになります。
このように上記3つの病気が進むことによって口臭も強くなります。進行を止める為にも歯医者さんに通って頂いて、きちんと治療をしていくことがすごく大切になっていきます。
その他口臭の原因として
舌苔や歯垢も正しいお手入れ方法であれば口臭を発生するのを予防してくれます。
一日のなかで特に口臭が強くなるのは唾液分泌が減ってしまう起床時や空腹時です。そのタイミングをつかんでガムを噛んだり、洗口液を使用したり、水分を摂るなどの対策をすると口臭予防になります。
口臭は自分自身で気が付きにくく、デリケートな問題です。
原因と対策を知ることで予防効果が更にupします。
気になる方は是非御相談くださいね。