スタッフブログ 予防歯科

「虫歯になりやすいのはなぜ?」

厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒さで体調を崩さないよう、どうぞお気をつけ下さい。

さて、今回は「虫歯になりやすい人」についてお話しします。
毎日しっかり歯磨きをしているのに、虫歯になってしまうという人がいます。
実際に「虫歯になりやすいのは体質のせい?」「親も虫歯になりやすいので遺伝かな?」という質問を受けることがあります。
「虫歯になりやすい体質、なりにくい体質」というのは実際にあるとも言えますが、それだけが虫歯になる原因ではなく、さまざまな理由が考えられます。

虫歯は、プラーク(歯垢)の中にいる虫歯菌が酸を出し、歯を溶かすことで起こります。虫歯菌には、歯を溶かす酸を作る力の強い菌と弱い菌がいて、力の強い菌が多ければ虫歯になりやすくなります。
虫歯菌は糖分を餌にして増えるため、甘い物をよく食べれば虫歯になりやすくなりますが、原因はそれだけではなく、間食の回数、歯並び、歯磨きの状況や唾液の量などが関係しています。

 

◆虫歯になりやすい生活習慣

①歯磨きは1日1回以下

②間食やだらだら食べることが多い

③甘い物をよく食べる

④しばらく歯科検診を受けていない

これらは、歯にプラークがたまりやすくなり虫歯菌の増殖を招き、気づかないうちに虫歯になっている可能性があります。

 

◆虫歯になりやすい口内環境

①口の中がよく乾く
殺菌作用のある唾液が不足しているため、虫歯菌が住みつきやすくなる

②歯並びが悪い
磨き残しが多くなりやすい傾向がある

③歯周病がある
歯茎が下がり、歯と歯の間に隙間ができるため、磨き残しをしやすくなる

④被せ物や詰め物が多い
詰め物の内側の歯に虫歯ができる場合があり、気づかない内に虫歯が進行することがある

 

虫歯にならないようにするためには、口の中にできるだけプラークを残さないようにする事が大切です。
歯磨きの回数を多くしても、磨き方が不十分であれば、虫歯は予防できません。
正しい歯磨きの仕方を身に付け、だらだら食べをやめるなど食べ方を改善し、上手にプラークコントロールをしていくことが大切です。
磨き残しなどは、なかなか自身では気づきにくいため、定期的に歯科検診を受けチェックしてもらうようにしましょう。
日常的に行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアをうまく組み合わせ、虫歯のない健康なお口を保って行きましょう。