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「歯間ブラシとフロスの違い」

まだ肌寒い日もありますが、少しずつ春の気配も感じられるようになりましたね。

さて、今回は歯間ブラシとフロスの違いについてお話します。
歯間ブラシやフロスは、ハブラシでは落としにくい歯と歯の間の汚れを除去する物で、口腔内を清潔に保つためにとても効果的なアイテムです。
どちらも歯と歯の間に通すものですが「どちらを使ったら良いのか迷う」「使い分けがわからない」と感じている方も多いと思います。
歯間ブラシとフロスには、それぞれの特徴があります。

○歯間ブラシ
歯と歯の隙間が広い場所に適している。
ブリッジ(両隣の歯を支持として使い欠損した歯を補う被せ物)や歯茎が下がり歯根が露出した場所にも使用できる。
歯間の根元にたまる汚れをしっかりと取り除くことができる。

○フロス
歯と歯の隙間が狭い、歯と歯の接触点の清掃に適している。
ハブラシでは届きにくい歯間の汚れを取り除くことができる。

歯間ブラシとフロスにはさまざまな種類があります。人によって使いやすさは異なるので自分に合った物を選び使用する事が大切です。

○歯間ブラシの選び方
歯間ブラシを選ぶ際に大切なのはサイズです。
歯間が広い場所に小さすぎる歯間ブラシを使用しても、汚れはなかなか落ちません。
一方、歯間の狭い所に大き過ぎる歯間ブラシを使用すると歯茎を傷つけてしまったり、歯茎が下がる原因になったりします。初めて歯間ブラシを選ぶ時は、小さいサイズから試してみる事をお勧めします。

○フロスの選び方
フロスには大きく分けて、持ち手(ホルダー)付きタイプとロールタイプがあります。

・ホルダータイプにはF字型やY字型がありF字型は前歯に使用しやすく、Y字型は奥歯に使用しやすいという特徴があります。
ロールタイプに比べるて比較的操作が簡単なので、初めての方にお勧めです。

・ロールタイプは必要な長さ(約40cm)にカットして指に巻き付けて使用します。細かい動きが可能であり力を調整しやすいという特徴があります。

「ワックスタイプ」と「ノンワックスタイプ」がありそれぞれ特徴があります。

ワックスタイプは滑りが良く歯間にスムーズに入るため、初めての方や詰め物、被せ物が多い方に向いています。

ノンワックスタイプは歯に密着しやすく、ワックスタイプに比べると汚れを落とす効果が高いのが特徴です。

歯間ブラシとフロス、どちらも虫歯や歯周病予防に欠かせないアイテムです。
口腔内の状態に合った種類の物を正しく使い、健康なお口を保っていきましょう。