スタッフブログ 予防歯科

「歯周ポケット」

今年の夏も毎日、暑い日が続いてます。
少し外に出るだけで体力を奪われてしまいますので熱中症には十分気をつけてお過ごしください。

さて今日は、歯周ポケットについてお話しさせて頂きますね。

歯と歯肉の間に歯肉溝と呼ばれる溝があります。その溝が歯周ポケットです。
歯と歯肉の間は、隙間なくぴったりくっついているように見えますがこの境目には隙間があります。
これは、健康な歯肉の状態でも隙間はあるもので歯周ポケットの深さは、健康な歯肉では、ポケットは1~3㎜程度です。
ポケットの深さが、4㎜の深さになると軽度の歯周病です。歯磨きをすると少し出血する症状がみられます。
4~6㎜になると、中等度の歯周病です。
歯磨きの時の出血が多くなります。
7㎜以上になると、重度の歯周病です。
歯が動いてきたり、出血があり歯肉が腫れたりといった症状がでてきます。

歯周ポケットの数値を確認するための検査は、プローブという棒状の細い器具を使い歯周ポケットの深さを測ります。
歯周ポケットの中には、歯垢(プラーク)や歯石がついていることがあります。
ポケット内のプラークや歯石は、ブラッシングだけでは取り除くことができない為、細菌のすみかとなりどんどん細菌が繁殖します。
そして、歯周病菌が出す毒素により歯を支えている骨が溶けはじめて歯が抜けてしまいます。
このように、歯周ポケットの測定は歯周病の進行具合の目安にもなるのでとても大切な検査です。

歯周ポケットの数値が悪化しないためには、毎日の歯磨きを丁寧にすることです。特に、歯と歯肉の境目には汚れを落としにくいので力を入れすぎずにゆっくり丁寧にブラッシングしてください。フロスや歯間ブラシを使うと、歯と歯の間の虫歯予防だけでなく歯周病も予防できます。自分に合った歯ブラシを選びましょう。
そして、歯科医院での定期的なクリーニングをしてポケットの数値が高くならないよう清潔な口腔状態をキープしましょう。

こんな症状がある方、
・歯磨きをすると出血する
・歯肉が腫れ、歯がグラグラする。
・朝、起きたときに口の中がネバネバする。などの症状があると歯周ポケットの数値が高く歯周病になっているかもしれません。
また、歯周病を発症しやすい方は
・喫煙者の方
・妊娠中の方
・糖尿病の方
・歯磨きがうまくできてない方
です。

歯科医院でのクリーニングとセルフケアで歯周ポケットの数値が良くなることもあります。自覚症状がなくても歯周病予防のために一度歯科検診で歯周ポケットの検査を受けることをおすすめします。