スタッフブログ 予防歯科

「歯ぎしり」

今年の夏も暑い日が続きますね。天候も不安定で、台風など発生しやすい時期です。急激な温度の変化に気をつけてお過ごしください。

今回は歯ぎしりについてお伝えします。

歯ぎしりは、寝ている時に無意識で起きているイメージがあるかと思いますが、起きている時も癖として起こっている場合があります。
どちらとも、自覚がなく、していることがほとんどなので、気づいた時にはぜひ、受診をして予防をしてもらえたらと思います。

歯ぎしりとはどのような動作として表れるのでしょうか。

・上下の歯を強く噛んだ状態で、横へ滑らせ擦り合わせる動きで、最も歯にダメージを与える動きです。
歯の削れが大きく、歯がすり減って平らになるのが特徴です。

・上下の歯をぐっと強い力で噛みこむことで、横へ擦り合わせることはありません。寝ている時も力が入ってしまい、音はほとんどないため、自分では気づきにくいです。

・カチカチと上下の歯を噛み合わせることで、比較的頻度の少ないタイプです。癖として表れることが多いです。

そして、歯ぎしりの考えられる原因には、以下のものがあります。
・ストレス
・噛み合わせの問題
・日頃の習慣
・子供の時期の歯ぎしり
などです。

その中でも一番に多いとされてる原因はストレスです。
睡眠中に無意識に歯ぎしりや食いしばりをすることでストレスを解消していると考えられています。

噛み合わせの問題は、上下の歯の噛み合わせが悪いと歯ぎしりが起きやすくなります。

日頃の習慣では、喫煙や飲酒も原因の1つとされています。また、スポーツ選手のように、歯を食いしばることが多い方は睡眠中に無意識に起きてしまうことがあります。

子供の時期の歯ぎしりは生理現象の1つで、睡眠中に起こることがあります。乳歯から永久歯に生え変わる不快感が原因とされており、永久歯が生え揃う頃におさまることがほとんどです。

歯ぎしりをすると、首や肩、頭にまで筋肉の緊張が広がるため、肩凝りや、頭痛を引き起こしやすくなります。そして、歯の磨耗や歯が欠ける、歯茎への影響では歯周炎や歯肉炎がみられることもあります。長時間歯ぎしりをしていると、顎にも負担がかかるため顎関節症になりやすかったりします。
口腔内や顎だけではなく、睡眠時無呼吸症候群との関連も指摘されており、心筋梗塞を引き起こす原因の1つとも考えられています。

歯ぎしりを予防するには、日頃の生活習慣を変えることも大切です。そして、歯や顎を歯ぎしりの負荷から守ることも大切です。

歯科では、自分の歯の形に合ったマウスピースを作り睡眠時に装着することで、歯ぎしりの力を抑制し、顎への負担を軽減する方法があります。歯の磨耗や歯の欠損を防ぎます。また、歯ぎしりの音も軽減できるので、一緒に寝ているご家族にとっても良い方法です。

そして、
ストレスをなるべく溜めない
質の良い睡眠をとるように意識する
ことも大切です。

また、歯ぎしりの原因の1つとして、歯周病や欠けてしまった歯をそのまま放っておくと、噛み合わせが変わってしまい調整しようと歯ぎしりが強くなってしまうことも考えられます。
ストレスの影響を受けやすい症状ですが、歯周病の改善や欠けている歯を治し、噛み合わせを整えることで歯ぎしりの軽減に繋がります。

ぜひ、症状が気になる方は当院にご相談ください。
大切な歯や体を守っていきましょう。