スタッフブログ 予防歯科

「うがいの大切さ」

今日は、日頃何気なくしているうがいについてです。しっかりと行うことで色々な効果が期待できます。

 

うがいには2種類あります。
「ガラガラうがい」と「ブクブクうがい」です。

 

・ガラガラうがい
喉や気管の入り口を清潔にします。
喉の洗浄を目的とし、細菌が体内に入るのを防ぐ役割があり、風邪やインフルエンザなどの予防になります。

・ブクブクうがい
口の中を清潔にします。
水を含んで頬を膨らませてブクブクとします。

 

今回は、この「ブクブクうがい」についてお伝えします。

ブクブクうがいは、しっかりと口周りの筋肉を動かして行います。口、頬、舌、顎の周りの筋肉を意識してしっかり動かすことで、噛むことや飲み込むときの機能を維持して向上するトレーニングになるので、お子様や高齢者の方にもぜひ試していただればと思います。

 

ブクブクうがいの効果
1、むし歯や歯周病の予防
歯磨きや歯間ブラシ、フロスに加え、洗口液を使ってブクブクうがいをすれば、歯周病菌やむし歯菌を抑える効果があります。
食後や就寝前に歯磨きと一緒に行うことが多いブクブクうがいを、食前や何も食べていない時にするのもオススメです。
口の中は常に細菌がいるため、起床後や食前などの食後以外にもブクブクうがいをすると、口の中を清潔に保ちやすくなります。また、口の周りの筋肉を刺激するため、
・口の中を噛んでしまう
・食べ物や飲み物が喉につっかえてしまう
ことを防止するのにも役立ちます。

 

2、誤嚥性肺炎の予防
口の中で繁殖した細菌が、唾液と共に肺に入り込んでしまうことでおこる誤嚥性肺炎ですが、高齢期に注意をしたい病気です。歯磨き後などしっかりブクブクうがいをして口の中の汚れを流しましょう。
また、ブクブクうがいをしてから、ガラガラうがいをすることもオススメです。先にブクブクうがいをすることで、口の中の細菌を流します。そのあと、ガラガラうがいで体内に菌が流れ込むのを防ぎます。

 

3、口の周りの筋肉を鍛える
口をしっかり閉じて、意識して口の周りを動かしてみると、喉周りや口周りが健康な方でもかなり疲れてきます。これにより、飲み込む力が鍛えられます。頬周りの筋肉も使うため、ほうれい線予防やリフトアップにも繋がります。
また、口が開いて口呼吸になっている方は、口の周りの筋力が弱くなっていることも、原因の1つです。
ブクブクうがいは、頬の筋肉や顎の周りの筋肉を鍛えることが出来るので、自然に口が閉じて鼻呼吸ができる効果も期待できます。

 

うがいの長さ
ブクブクうがいは40秒くらい、ガラガラうがいは20秒くらいを目安として行ってみてください。

 

ブクブクうがいのやり方
1、上唇と歯の間に水を含み、ブクブク
2、下唇と歯の間に瑞を含み、ブクブク
3、右頬に水を含み、ブクブク
4、左頬に水を含み、ブクブク

それぞれ10回程度です。

・口はしっかり閉じてください
・多すぎない水の量がやりやすいです。
・慣れてきたら強めにブクブクの回数を増やすとよりオススメです。

 

小さなお子様は難しくて初めは口から水が出てしまうこともあると思います。できることから始めてみましょう。
・小さじ1位の水
・口に水を含んでそのまま吐き出す
・水を数秒間口に含む練習をする
・数をかぞえてぺっと吐き出す練習をする
・水を含んで頬をブクブク動かす練習をする(難しければ空気を含ませて頬をブクブク動かしてみましょう。)
様子を見ながら続けてみましょう。
毎日の繰り返しの中で少しずつ身に付いていきます、

 

ただ、フッ素入りの歯磨き粉を使用した後は、何回もブクブクうがいをしてしまうとフッ素が口の中に残らないので、注意してください。

 

ブクブクうがいは、話す、食べる、呼吸するという口の機能の発達に繋がっています。
一度、意識してうがいをしてみてください。しっかり口の筋肉を動かしてあげましょう。