スタッフブログ 予防歯科

プラークコントロール

10月になっても気温の高い日が続いていましたのに、ここ数日、急に冷え込んできました。

季節の変わり目、体調を整えて乗り切っていきたいですね。

さて今回は、プラークコントロールについてお話したいと思います。
もしかしたらこの言葉を初めてお聞きになる方もおられるかもしれません。

先ず、プラーク(歯垢)とは、細菌と代謝物の塊です。
歯の表面に付着している白色または黄白色の歯にも似た色をしたもので、目では確認しにくいのですが舌で触るとザラザラした感触があります。
また、ネバネバと粘着性が強いため歯の表面にしっかりと付着していて、強くうがいしても落とすことが出来ません。

そして、今回のテーマであるプラークコントロールとは、簡単に言ってしまうと「プラークを減らすこと」です。

プラークコントロールが不十分であると、以下のようなお口の中のトラブルにも繋がります。

① むし歯、歯周病
むし歯や歯周病の主な原因はプラークです。
プラークの中にある細菌が生み出す酸が歯を溶かして虫歯になったり、また細菌が出す毒素によって歯の周りに炎症をお越し歯周病の原因にもなります。

②口臭
歯垢に含まれる細菌は、口臭の原因となるガスを作り出し、お口の臭いも気になります。

③歯石
プラークを放っておくと硬化して歯石になり、表面がザラザラするので汚れや細菌がつきやすくなる為、むし歯や歯周病の原因になります。

上記のように色々困ったトラブルに繋がりますので、プラークコントロールがとても大切になってきます。
では、具体的にはどうすれば良いのでしょう。

先ずは、プラークを除去するには丁寧なブラッシングが重要です。
特に寝ている間は唾液の量が減り、お口の中の細菌が増えやすいので、夜寝る前の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。
ハブラシが届きにくい歯と歯の間には、フロスや歯間ブラシを使うとお掃除しやすいですよ。

歯磨きの後に、細菌の繁殖を抑える効果があるマウスウォッシュを活用するのもおすすめです。

また、食生活にも気をつけていきましょう。
よく噛んで食べることでお口の中の唾液量が増え、細菌を減らす効果が期待できます。
常にお口の中にショ糖があるとプラークを作る原因になるので、頻繁に間食をするのはひかえましょう。

そして、定期的に歯科医院で検診を受けて、お口の中の状況を知るのも大切なことです。
自分では気づかないトラブルが見つかることもあるかもしれません。
プラークの状況を確認して、歯磨きのアドバイスをさせていただきますし、クリーニングや歯石除去を行うことによって歯を綺麗に保つ効果も期待できます。

患者様のお口の状況にもよりますが、トラブルがない状態でも3ヶ月に一度くらいのペースでの検診をおすすめしております。
スタッフ一同プラークコントロールのお手伝いをさせていただいてますので、ぜひ定期検診の時期には受診してくださいね。