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『知覚過敏』

そろそろ梅雨入りが近いようですが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
気圧の変化や寒暖差が大きくなる時期ですので、どうぞ気をつけてお過ごし下さいね。

さて、今回は「知覚過敏」についてお話したいと思います。
歯の表面に冷気や冷水、あるいはハブラシなどの刺激が加わった時にヒヤッとしみるような、瞬間性の痛みが生じることがあります。
これは多くの場合、象牙質知覚過敏症と考えられる症状です。

健全な歯の表面は、硬いエナメル質と呼ばれる組織で覆われていて刺激を防いでくれますのでこのような症状は起こりませんが、いろいろな原因によりエナメル質より中央に近い部分や、歯肉に覆われていた歯の根本の組織である象牙質と呼ばれる部分が歯の表面に露出することがあります。

例えば、硬いハブラシや強すぎる力で長期間不適当なブラッシングを行うと、部分的にエナメル質が失われ、象牙質が露出します。
また、歯周病で歯肉が少し元の位置より下がってくると歯の根が見えて、象牙質が露出します。

象牙質も硬い組織ではあるのですが細い管が集まったような構造をもっており、外からの刺激がこの管を通じて歯の内部の神経に伝わると考えられています。
このような仕組みから冷たいものがしみる、といった症状が現れてしまいます。

100人の方を調べると、そのうちの20人くらいの方で象牙質知覚過敏が認められるといわれており、かなり多くの方がこの症状を経験されていることになります。

知覚過敏の治療は、この刺激を伝える経路をストップさせることを目的にしており、一般的には次のような方法があります。

フッ素や塩化ストロンチウムなど象牙質の経路の封鎖性を高める薬剤を配合した歯磨剤を使用する。
効き目が現れるまでには何週間もかかるケースが多いようなので、継続して使用するようにしてみてください。

コーティング剤の使用。
これは、露出した象牙質の表面をコーティングして外からの刺激を遮断する方法で、歯科用の特殊なコーティング剤を使う方法がよく用いられています。

また楔状欠損と呼ばれる、歯の根元付近で三角形に歯の一部が欠けている場合などでは、その部分に接着性のある歯科用の材料をつめて外部からの刺激を遮断します。

いずれの場合でも、歯の表面が歯垢で覆われていると治療の効果が上がりませんので、毎日の歯磨きを優しい力で頑張って行ってくださいね。

今回、知覚過敏についてお話しましたが、歯がしみるという症状にはその他の原因が潜んでいる場合もありますので、来院時にぜひご相談ください。