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乳歯の虫歯

日が暮れるのが早くなり、秋の深まりを感じるようになりました。
朝晩と日中の気温差も大きいので、体調を崩さないよう、服装などでうまく体温調整したいものですね。

さて今回は、乳歯の虫歯についてお話します。
乳歯とは、生後6カ月頃から順番に生え始め、後に永久歯と生え変わる歯の事です。子供の発育、成長において、将来の歯の基礎的な機能を築くとても重要な歯です。
この乳歯が虫歯になってしまったら、どのような影響がでるのでしょうか?

乳歯は永久歯と比べてやわらかく酸に弱く、歯の一番外側のエナメル質と内側の象牙質に厚みがなく、虫歯になると比較的進行が速いです。
「乳歯はいずれ永久歯と生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

乳歯の虫歯をそのまま放置していると、次のような影響がでる可能性があります。

①虫歯のリスクが高くなる
虫歯を放置していると口の中の細菌が増える為、他の歯が虫歯になるリスクが高くなります。
②永久歯の歯列不正
虫歯になって早期に乳歯を失うと、隣の歯が傾いてしまうなど、永久歯が 生えてくるスペースがなくなり歯列が乱れます。
③永久歯の発育不全
虫歯が進行すると、乳歯の下で生える準備をしている永久歯 に悪影響を及ぼします。
④偏食になりやすい
虫歯により噛む時に痛みがでたり、噛みにくくなったりすると、 固い食べ 物を避けるなど、偏食になりやすくなります。
⑤顎が十分に発達しない
虫歯になりうまく噛めなくなると、噛む回数が減り、噛む力や顎の発達を妨げます。

虫歯にならない為には、虫歯になりにくい習慣を作ることが大切です。
具体的には、おやつは時間を決めてだらだら食べをしないようにすることや、毎日の歯磨きに、低濃度のフッ素入り歯磨剤を使うことなどが効果的です。
また、乳歯と永久歯が混在する9~10歳頃は特に磨きにくいため、できればこの頃までは、大人の方がしっかり仕上げ磨きをして、磨き残しがないかチェックをするようにして下さい。
歯科医院で定期的に検診、ブラッシング指導、フッ素塗布を受ける事も、虫歯予防に繋がります。

当院は、小さいお子様も安心してお通い頂けますので、歯医者さんが初めてのお子様もお気軽にご来院ください。
乳歯の頃からしっかり口腔ケアをして、正しい歯磨きと生活習慣を身につけて、虫歯のない健康な歯を育て、永久歯になってもきれいな歯を保っていきましょう。