予防歯科 小児歯科

『フッ素で虫歯予防』

早いものでもう師走、一年がたつのは本当にあっという間ですね。さて、歯磨き剤を選ばれる際「フッ素入り」というものを目にされることも多いと思います。
このフッ素はむし歯予防に有効なもので、次のような理由があります。

 

①歯を強くする

歯の表面にフッ素が作用するとむし歯菌が作る酸に対して歯が溶けにくくなる

 

②むし歯の抑制

 

フッ素そのものに細菌が増えるのを抑える作用がある

 

③初期虫歯の修復

いったん歯の表面が溶けても(脱灰)、フッ素が持続的に働くと元に戻る作用(再石灰化)がある。

 

近年はこの再石灰化作用が重要視されています。フッ素入り歯磨き剤の使用は、現在では先進国でむし歯が減少している原因の一つとして考えられています。
フッ素入り歯磨き剤の使用に関しては、出来るだけ長い時間歯の表面にフッ素を留めて作用させることが有効です。
この為には、1日2回以上フッ素入りの歯磨き剤を使用し、ブラッシング後うがいをし過ぎたり、すぐに飲食しないように注意が必要です。

特に乳歯や生えたばかりの永久歯はフッ素にあまり触れていない為、むし歯菌に弱い状態です。
歯磨き剤を選ばれる際にも積極的にフッ素を応用させていきましょう。

また、歯科医院で歯に直接高濃度のフッ素を定期的に繰り返し塗布することで、より高い虫歯予防効果を期待できます。

当医院では、フッ素塗布やフッ化物配合歯磨き剤の取り扱いも行っていますので、お気軽にお声がけください。