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お子様の「指しゃぶり」について

今年もあっという間に桜が咲き誇り、日毎に過ごしやすい春の季節となりましたね。

さて、今回はよくご相談を受けるお子様の指しゃぶりについてお話したいと思います。

歯並びに影響が出るのではないかと心配されることと思いますが、3歳頃までの指しゃぶりは生理的なものとして、見守ってあげるようにしてください。

3歳を過ぎた頃に、幼稚園や保育園などに通い始めたりと生活環境が変わり始めることで、自然と指しゃぶりの回数が減ってくることが期待できます。
3〜5歳の間に頻度が減っていくようであれば、あまり神経質にならず成長を見守ってあげてください。

ただ5歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりの癖が出るようであれば、その後の永久歯の歯並びに影響してくるのでサポートが必要となってきます。

指しゃぶりのやめられない原因として
①ストレスや、不安を和らげたい
②退屈していたり、眠たい時
といったことが考えられます。

新しい環境の変化などにより、子供もストレスや不安を感じることがあります。
ストレスや不安を和らげたいという衝動から、指しゃぶりをして解消していることがあります。
また、寂しいという気持ちから指しゃぶりをするケースもあります。

②のように、単純に退屈していたり眠たかったりすると指しゃぶりをするお子さんも多いです。

そこで、やめさせてあげる方法をいくつかあげていきたいと思います。

まずは、こまめなコミュニケーションをとって安心感を与えてあげてください。
人見知りで先生やお友達と上手く話せずに不安になっていたり、寂しいと感じることがあると指しゃぶりをしまう場合があります。
忙しい毎日だと思いますが、出来る限りお子様とお話したり遊んだりとコミュニケーションをとって安心感を与えてあげてくださいね。

言葉を理解できるようになった年齢のお子様には、デメリットを伝えてあげてください。
「指しゃぶりをすると歯並びが悪くなるよ」
「お口の中にバイ菌が入って風邪の原因になるよ」
など、分かりやすく伝えてあげることも有効な方法となります。

そして、「小学校に行くまでに」「誕生日までに」など、やる気になるタイミングに合わせて目標を立ててみましょう。
お子様と話し合ってお子様本人が決めるように誘導してあげると、より頑張りやすくなると思われます。

また、眠たくなると指しゃぶりをしてしまうお子様は、特に多いと思われます。
指しゃぶりしてしまう方の手を握って、その日あったことなどを聞いてあげながら、添い寝してあげることも有効な方法です。

長く残ってしまっている指しゃぶりの卒業までは、長期的なサポートが必要になってくる事も多いですが、優しく見守りながらサポートしてあげてくださいね。